危険人気“罠”衝撃の結末は?!

10月11日　4回東京1日8R　3歳上500万下　芝2000m　発走14:00

【危険】トウショウウェイヴ　牡3歳　吉田豊　美・大久洋厩舎
　デビューから3戦はいいところがなく敗れていたが、4戦目から東京コースに替わるや、2、2着と好走。そして6戦目の前走（東京芝2400m）で、ようやく未勝利を脱出した。夏場は静養。帰厩後の9月20日より坂路で時計をマークし始めて、乗り込みは豊富。最終追いでは、馬なりながらも4F52秒9、ラスト1F12秒4。軽快な脚捌きで仕上がりの良さをアピールしている。持ち時計も優秀で、ここは鉄砲駆けもありそうな雰囲気なのだが…。

　今回は、歴戦の古馬500万クラスが相手。1000万からの降級馬もおり、未勝利クラスとは比較にならないくらいレベルが上がる。しかも夏場に使われている馬と、休養に充てた馬の差は否定できない。このパターンで人気を背負い、馬群に沈んでいった馬を星の数ほど見てきているだけに…。ただ、サラブレッドが急激に成長を遂げるのが、3歳のこの時期。休養でどれだけ成長したかによって、スンナリ突破する可能性は残されている。強気に神戸新聞杯に登録していたくらい（結果的に除外となり、東京開催へと照準を定める）陣営も期待している1頭で、軽く扱えないのは我々も重々承知。最終的には、美浦の情報筋から届く情報で判断を下すことになるが、現段階では、危険な人気馬の候補として名前が挙がっていることはお伝えしておこう。

【特選注目馬】ニキティス　牡4歳　中舘　栗・矢作厩舎
　5月の中京500万から逃げに徹して、成績が安定し始めたニキティス。昇級戦となった6月15日の東京1000万下でも果敢に先手を奪い、ゴール前でハナ差交わされたものの2着と好走。その後、降級を待って、8月24日の新潟・悠久山特別に出走し4着、前走の瓢湖特別では初の2400mとなったが、ここでも大逃げを打ち3着と好走してみせた。手綱を取った中舘は「思った通りの競馬ができた。左回りはとにかく走るよね」と、かなり力を感じ取っている様子だった。この中間も順調に乗り込まれており、仕上がりは上々。左回りの東京コースは、中舘の言葉通り【1-2-0-2】と相性良く、その中舘が再度手綱を取るのも好材料。馬場状態が絶好の開幕週なら、一気の逃げ切りも十分にあり得るのではないか。